AIGO GALLERY

MAKING

愛護ギャラリー展ができるまで~メイキング

EXECUTIVE COMMITEE

2022年6月27日 第1回実行委員会~12月19日搬出まで
愛護ギャラリー展実行委員の活動

愛護ギャラリー展を陰で支える実行委員。彼らはより良い支援を目指して県下各地から結集される精鋭たち。普段の顔からは見られないその生き生きとした姿に頼もしさと感動を覚えます。次世代を担う彼らの活躍に今後も期待が高まります。

2022年 愛護ギャラリー展 会場審査風景

審査員と実行委員の活動の軌跡
審査員と実行委員の活動の軌跡

PRODUCTION SCENE

作品制作風景
松本五十美さん

社会福祉法人 草笛の会 菊川寮

50代 女性

本人の描画時の特徴

①   ポスカを使用し、塗り重ねていく。②ある程度観察して描写できる部分と概念化した形と両方ある。③画面全体(構図、構成)については理解が無い。

〔支援の方法〕

①に対して~ポスカを十分に用意しておく。
②に対して~観察力が生かせるモチーフを用意する(難しすぎないもの)
③に対して~声かけでできるだけ誘導するが、本人なりの理解の仕方やこだわりがあり、すべてを聞き入れてくれるわけではない。

〔まとめ〕

本人の特長を生かした作品作りを目指すが、すべてが支援者の思い通りになるわけではないので、その都度「どういう絵に仕上げるか」の支援者の頭の中の計画を柔軟に変更し、本人の意欲も含め全体のバランスで完成のタイミングを決めている。

わらしな学園

静岡市わらしな学園

30代 男性

今回の愛護ギャラリー展で、初めて出展しました。

本人の強みは、具体物や写真の理解ができ、制作する際には見本があれば文字や絵を写すことができます。
今回はトートバッグをキャンバスにし、専用のペンで好きなものを文字に起こしたデザインに仕上げました。

作品制作を行う上で大事にしていることは、どの方にも当てはまることですが、作者の心の状態を観察しながらペースを優先してすることを第一に行います。制作時には、前向きな声掛けを実施し「出来たね。」、「すごいね。」、本人に向けての拍手等、次へ次へとやる気が増すように支援者一同心がけています。本人に合わせての楽しい雰囲気づくりも欠かせません。

今回制作を通して、日頃からの作者をよく観察した上で関係づくりを構築していかなければ、より良い作品を生み出すことは出来ないのだと改めて感じることができました。

社会福祉法人 明和会 ワークスつばさ

社会福祉法人 明和会 ワークスつばさ

30代 女性

とても絵を書くことが大好きです。

同じ色をいくつも重ねて一つの作品を作り上げていきます。
その時の気持ちにより選ぶ色や形が異なる為、支援員は、彼女の気持ちを大切にして寄り添いながら支援を行なっています。
仕上がった時に見せる笑顔は、素敵で一緒になって喜び再び次の作品に向き合っていきます。

利用者の作業の様子インマヌエル

社会福祉法人婦人の園インマヌエル

20代 男性

本人の感性を大事にしています。

インマヌエルでの生活の中で作業のない日や余暇時間に本人が楽しめるものを一緒に考えた中で、現在自分のお部屋で様々な色彩の丸いシールを使った貼り絵を行なっています。
本人のペースで行うことを大切にしていて内容などは本人の感性を大事にしています。

丸シールを使用することになった経緯は、普段行なっているビーズ作品などで色彩の組み合わせを楽しみながら行なっていた為、丸シールでの貼り絵も楽しめると思い、使用をすることとなりました。

以前より自分の気持ちを伝えたいが上手く行かないということが多く、そのことが本人にとって一番の課題であったことから自分を表現出来る方法を日々一緒に考えており、貼り絵の他にも趣味でピアノ演奏なども行なっています。活動を通じて展示した作品を沢山の方に見ていただき、とてもいいねと声を掛けてもらっています。
そのことがコミュニケーションにも繋がっているため、以前はパニックになって他害行為なども見られる方でしたが、少しずつ安定した生活、充実した生活を送れるきっかけになっています。

社会福祉法人 磐田厚生会 おおふじ学園

20歳~50歳 男性・女性

「浜松」をつくろう!

毎年、東海道五十三次の貼り絵をおこなっており、『袋井宿』『見付宿』を作成したことがあったため、今年は職員と利用者さんみんなで『浜松』を作成しようと決めました。

身体障害と知的障害の重複障害の方が多い為、利用者さんの手に職員の手を添えて、色紙を貼り付けました。

「ぺたぺた」「とんとん」と擬音をまぜて声掛けし、利用者さんが〃自分で貼っているんだな〃とわかるように支援をおこないました。

INTERVIEW〜PAINTHING THERAPY

インタビュー~絵画療法について

画家/教育者 落合 秀男 先生

絵画療法から見た利用者の生活の質の向上の軌跡

画家/教育者 落合 秀男 先生 絵画療法から見た利用者の生活の質の向上の軌跡

落合英男先生アトリエインタビュー

愛護ギャラリー展に期待するもの、これからのアート療育の展望
落合英男先生アトリエインタビュー

CHARM OF HANDICAPPED ART

障害者アートの魅力について

これはアート?それともラクガキ?
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